生きるのは卑怯か


 戦時に生き延びようとする特攻隊員は、卑怯なのか。
 だれもが、卑怯と感じていたわけではない。
 佐藤忠男は、「映画が描いた戦争」(日本経済新聞:29日夕刊)で、自分が山崎貴『永遠の0』の熱っぽい悲壮美からは遥かに遠い所にいたと述べている。
 不合理な犠牲を美徳とし、為政者を喜ばすような思想に陶酔する罠からは、距離を置くべきだろう。

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