船の運命


 映画『海峡』(日本、森谷司郎)では、青函トンネル開通工事に貢献した男たちの苦闘が活写されていたが、その一方で青函連絡船は廃止されるはめになった。
 渡辺源四郎商店の演劇『海峡の7姉妹』(ザ・スズナリ)は、廃止された連絡船を擬人化し、数奇な運命をたどる。役目を終えた7隻の船は、ホテルや記念館にされたり、外国に売却されて解体や行方不明になったり……。人間さながらの数奇な運命が、悲しみを誘う。

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