危険でないプロット


 友人家族をモデルに皮肉な小説を書く高校生と、彼を指導する国語教師が、小説に引きづられて、自分の立場を危うくしていく。
『危険なプロット』(フランス)は、フランソワ・オゾンらしく、辛辣で凝った映画だが、小説ならばありがちの設定だ。教師と生徒の共同作業で生まれた小説にも、独創性は感じられない。
 教師が能力を認めた高校生に、はたして文才はあったのか。

アクセスカウンター