言語と対象

高村 基本的に言語というのは、自分が知らないこと、あるいは理解できないこと、捉えられないことへ向かっていくのだと思います。わかっているものはわざわざ言語化する必要がない。私たちが言葉を使って何かを言い当てようとするのは、目の前にあるものが的確に捉えられないから。(対談:姜尚中高村薫「[不穏の時代]を生きる、書く」『すばる』1月号)

 言語と対象は、いたちごっこである。

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