なぜ撮るか


 自殺した妻の写真を反復しては、作品として提示する古屋誠一。彼と対話し、内面を追う小林紀晴
 両者とも被写体を利用することのやましさから、逃れることはない。なぜ撮るのか。なにを撮るべきか。
『メモワール 写真家・古屋誠一との二〇年』(集英社)で繰り返される著者・小林紀晴の自問自答は、対象を永続的に必要とする者すべてに向けられている。 

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