生きる魂


 やり直しを図ろうとも、過去の罪が消えず、運命に翻弄されるジャン・バルジャン。それでも命を投げ出さないのは、息絶えた娼婦の愛娘を引き受けたからだ。娘の幸せを見届けるまで、人や境遇を恨むこともなく、いかなる困難にあっても、生き続ける。
 古典から現代。小説から舞台のミュージカルを経て、映画に。
 時代や表現を変えても、『レ・ミゼラブル』(英国、トム・フーパー)の魂は、普遍である。

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