未完であること

「僕の作品はつねに未完成」と横尾は言う。「疲れたから、飽きたからと筆を置き、完成させる間もなく次の作品に入る。ある時ふと、未完の部分を完成させてみようと同じモチーフから描き始め、展開させてみたりする。けれど、またこれも未完。その連続で反復作品が増えていく」(「反復こそ挑戦」『日本経済新聞』19日夕刊)

 未完である限り、創造作業は続く。
 生きることと同様に。

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