記憶としての本

 大人の本も子どもの本も本質は変わらないと思います。トルストイは「すぐれた芸術の3条件」として「新鮮」「誠実」「明快」を上げています。何度読んでも新しい発見がある。心に残って成長の糧になる。そして相手にわかりやすく伝わる。これは音楽にも美術にも通じると思います。(中川李枝子「人間発見 子どもと本に教わった」『日本経済新聞』5日夕刊)

 本は、記録にとどまるのではない。
 記憶に残るものである。

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