2012-07-06 記憶としての本 大人の本も子どもの本も本質は変わらないと思います。トルストイは「すぐれた芸術の3条件」として「新鮮」「誠実」「明快」を上げています。何度読んでも新しい発見がある。心に残って成長の糧になる。そして相手にわかりやすく伝わる。これは音楽にも美術にも通じると思います。(中川李枝子「人間発見 子どもと本に教わった」『日本経済新聞』5日夕刊) 本は、記録にとどまるのではない。 記憶に残るものである。