家族の障害


 父親を事故で失って以来、三人で暮らす家族。『ちづる』(日本、赤崎正和)の被写体は、監督の妹(知的障害と自閉症を持っている)だけではない。彼女の面倒を見る母親や、兄自身も、含まれている。
 バランスを欠いた家族が自らを見つめ直し、新しい関係を構築するまでのドキュメントは、障害うんぬんを超えた普遍的な家族日誌となっている。
 障害は、すべての家族に存在する。

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