゙だからこぞの論理


 日本は原爆の被爆国だからこそ、原発大国になったという論理もある。
 原爆を受けた研究者が平和利用や米国への恨みで原子力に取り組んだり、被爆者が生命のエネルギー源として救いを求めたりといっだだからこぞ論である(『「被爆国が原発」の論理』朝日新聞3日朝刊)。
 ある立場の人にとっては、きわめて不合理で、恐怖の対象に思えた原発が、別の立場では正反対の存在として映っている。
 多くの問題点を指摘されながらも、原発が今日まで推進されたことには、ある種のねじれた思想が根底にあることを、忘れてはなるまい。

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