出来事のあとで

「オール読物」8月号では小説の希望をテーマに五木寛之さんと浅田次郎さんが対談している。興味深いのはここでも時代の風潮に流されずに書くことを強調していること。浅田さんは震災後も「自分の今まで書いてきたものと同じものを書こうと言い聞かせました」と振り返り、五木さんは「明日なき時代だからこそ、自分の道を行くしかないように思います」と話す。(浦田憲治「震災後に何を書くか」『日本経済新聞』7月31日朝刊)

 出来事のあとに姿勢を急変させる者と、そうでない者とがいる。
 どちらを信頼できるかどうかだ。

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