本物の言葉

 大震災以来、「言葉を失いました」とか、(この惨状を前に)「言葉もありません」というのが多くの人の合言葉となった。
 だが、どのような場合にも、言葉を見つけ出してなにかを言うのが、もの書きの因果な宿命なのである。(岡井隆「大震災後に一歌人の思ったこと」『日本経済新聞』11日朝刊)

 強度のある言葉。いい加減でない言葉。
 今、まっとうに語れるのは、本物の言葉を持つ者だけだ。

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