二人暮し


 戦争で生き別れた元夫婦。上海で暮らす元妻を台湾の元夫が訪ねる。新しい家族と平穏に暮していた彼女に、もう一度、一緒に暮そうと、打ち明ける。現在の夫は、妻の気持ちを察し、二人を送り出そうとする。
 新婚後に夫が米国に行くという孫娘は、離れて暮すことに、さほどこだわりがない。時代が違うのだと、祖母に言う。孫の世代には、夫婦でぜがひでも共に暮したいというような執着心はない。
『再会の食卓』(中国、ワン・チュエンアン)の男女は、一緒に暮らすことのありがたみを知りえた者同士の物語である。
 

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