生きている間


 年齢と共に、実作者としての活動量が減っても、藤子 不二雄Aの情熱は衰えを知らない。エッセイ漫画『PARマンの情熱的な日々 漫画家人生途中下車編』(集英社)では、パーティー、ゴルフ、散策など、生きている間を目一杯楽しもうと、精力的に動き回る日常が綴られている。
 楽天思考を失わない一方、いつか訪れるであろう時も見据えている。
「あれから50年……テラ(寺田ヒロオ)さんも藤子・F氏も赤塚氏も石ノ森氏もみんないなくなった…。でも、トキワ荘時代のことを思うと、仲間は元気によみがえってくる。お金はほとんどなかったけど、夢はいっぱいもっていた。わしもまもなくあっちへいく。その時は又集まってトキワ荘の頃の話しあうつもりだ」

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