惨劇の映画

mukuku2010-04-18

 初登頂よりも、ライバルの救助を優先させ、そのために相手も自隊も全員死亡した。
 結果を考えれば、『アイガー北壁』(ドイツ・オーストリア・スイス、フィリップ・シュテルツェル)のドイツ人登山隊の惨劇を、いたずらに美談で、とらえることはできまい。
 だが、そうした断定で却下できない精神やドラマが、本作では描かれている。当事者以外は聞いていない言葉や味わえない体験を言語・視覚化するのが、映画なのだ。
 

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