手法の適性

mukuku2009-01-12

 アクションやドラマを抜きにして、戦争映画を撮るのは難しい。静の監督、アレクサンドル・ソクーロフは、どちらの要素も乏しい。
チェチェンへ アレクサンドラの旅』(ロシア・フランス)は、ロシア軍駐屯地の孫兵士を祖母が訪ねるという設定だ。彼女は歩き回るのが好きな人間だから、駐屯地やチェチェン人の暮らしを見て回ることができる。構成に変化をつけることが可能だ。
 この映画がおもしろいかどうかはともかく、ソクーロフのようなタイプには、こうした手法が合っているのだろう。

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