作者

mukuku2008-05-21

 岡本太郎がアトリエでキャンバスに絵筆を叩きつけると、夫人に色を指示される。書斎で言葉を発すると、夫人が口述筆記する。(瀬戸内寂聴『奇縁まんだら』日本経済新聞出版社

 それは合作といってよかった。その点を(補・岡本太郎に)問うと、
「芸術作品に作者の名なんてどうでもいいんだよ。多くの人間がたずさわってそれぞれの力を合わせて一つの作品を作りあげる。それに代表者の名をつける。それでいいんだ」
 といった。

  

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