子宮文学

mukuku2008-04-12

 子宮に関する話などを女の詩人とか女の作家が書くと、たいていの男の評論家と男の作家はまずそこでちょっと驚いてしまって、自分のなかの不在の部分を指摘されてギクリとなって、それにはとってもかなわないということで、とりあえず引き下がったフリをして、そういう女の作家がいてもいいという場所を与えてくれるという制度が出来ております。(金井美恵子『小説論』朝日文庫

 川上未映子『乳と卵』(文藝春秋)の芥川賞受賞も、子宮戦術の成功例と言える。

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