いつでも更新できるネットは「感情的なメディア」だと感じます。飛行機に乗り遅れそうなときに、走りながらその様子を書く。人をなぐりたい、と思ったときの気持ちもそのまま。感情の揺れを表現できる点が良いですね。(日本経済新聞13日夕刊『ちょっとデジタル』)
同欄で柳美里は、「携帯でしかできない小説があるのでは」とも指摘し、「自分が犯人で、あちこちに逃げている状況を一人称でアップするような推理小説も考えられますよね」と語っている。
リアルタイムな小説が可能なら、リアルタイムなノンフィクションも可能だろう。本当の犯人自らがアップするような現場報告も……。