2007-08-11 絶対者 先ごろ死去した小田実の言説を佐高信が紹介している。 小田は「不安定と絶対者がないことが結びつくとき、そこにもう一つ、繁栄から取り残されていくという状況が結びつくとき、人は新しい絶対者を待望するのだろう」と指摘している(『週刊金曜日』10・17日合併号「風速計 小田実という存在」) その絶対者というのは、神でもなければ仏でもない。俗にまみれた人間なのだが、たいていの人間は、積極的であれ、消極的であれ、そんな絶対者を神聖化する傾向にある。