批評

「……褒める時には必ず感動がある。感情は分析できないものなんですね。感動が文章の中心にあって書こうとすると、感動自身は非常に言いにくいし、分析しがたい、文章っていう者がそこで生まれてくるんですよ。……分析的な論理じゃどうしても言い表せないものが、まずなきゃ、批評の文章はできないわけですよ」(小林秀雄『玄人』―中村明:編『作家の文体』ちくま学芸文庫、所収)

 論文では抜け落ちているものが、批評にはある。

                 



 

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