平和のための哲学

 けんかをしようが、万引きをしようが、体罰をくらわすわけでも、頭ごなしにしかりつけるわけでもない。哲学を専門とする好調の率いる北アイルランドベルファストの小学校では、宗教による争いから住民が対立しあった歴史の反省から、教師は、生徒たちと辛抱強く対話する。即時的な効果を生むわけでもなければ、万能薬になるわけでもない。平和の根本的な解決には時間がかかるものだ。

 プレスリー好きの校長以下、『ぼくたちの哲学教室』(アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス、ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ)の教師たちは、平和のために何が必要か、その根本を知っている。

      

 

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