映画の感触

 耳の聞こえない女子ボクサーが主役とはいえ、『ケイコ 耳を澄ませて』(日本、三宅唱)は、視覚障害を前面に打ち出したわけでもないし、試合での劇的な盛り上がりを狙ったものでもない。だが、時間の経過や人の絡みによって、心に刻み込むのは、まぎれもなく映画的な感触なのである。

     

 

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