鎮魂の記録

 借金をしてまで、なぜ母が北朝鮮の息子たちに仕送りを続けるのか。『スープとイデオロギー』(韓国・日本、ヤン・ヨンヒ)は、監督自身が、母から済洲島事件の悲痛な体験を聞く。病で記憶を失いつつある母を記録することは、石碑にさえ名を刻まれることなく消えていった人々の、鎮魂にもなろう。     

        

 

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