水俣は今

 検査法も被害者補償も、未整備の部分が多く、水俣病対策は決して、終わったわけではない。時間の経過につれ、患者も遺族もなくなり、裁判でも和解し、葬り去ろうとされた公害の風化が、『水俣曼荼羅』(日本、原一男)に映されている。利害関係者の責任追及や被害者の活動だけでは解決できない事柄が多い。監督の望むとおり、水俣の伝承は、だれかが引き継ぐことになろう。

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