戦争は続いている

 昨日まで同じ町で暮らしていた人間たちが敵対し、生かされ者と、殺される者とに区別される。国連軍とて、住民を守ってくれない。教師だった通訳が、自分の家族だけを守るために、なりふり構わぬ行動に走るのも、致し方ないことだろう。『アイダよ、何処へ?』ボスニア・ヘルツェゴビナオーストリアルーマニア・オランダ・ドイツ・ポーランド・フランス・ノルウェー、ヤスミラ・ジュバニッチ)の通訳は、夫や息子を虐殺されるが、紛争が収まってからも、再び教壇に立つ。

 虐殺後、無数の遺体が発見された。けれども、どれが夫で、どれが息子の者なのかはわからない。和平後も絶望は消えない。

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