障害をかかえる者同士だからといって、円滑に付き合えるわけではない。症状がすべて個人差があり、受け止め方も対処法もまちまちだからだ。『友達やめた。』(日本、今村彩子)は、ろう者の監督が、アスペルガー症候群の友人との付き合いを撮影している。
長年付き合ったからと言って、これだけは許せないという事が、お互いにある。友だちだからといって、すべて許容すればいいというものではない。許せないことについて、どのように意思表示し、折り合いをつけるべきか。
障害の有無を超えた他者との付き合い。普遍的なテーマが率直につづられている。