本来の生物

 血なまぐさい殺戮場面を含め、『ゾンビ』(米国・イタリア、ジョージ・A・ロメロ)のタッチは、ホラーというより、ギャグ調も強い。ゾンビに追い詰められた者は、人間として生き残るのもいいが、食われてゾンビになる道もあろう。

 格闘の現場となった百貨店の売り場に象徴される大量の物品も、ゾンビにとってみれば無価値だ。彼らは、ただ食べて、動き回るという生物の本来の姿をまっとうするのみである。

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