遺作の映像詩

 29歳で命を絶ったフー・ボーの遺作『象は静かに眠っている』(中国)は、死の匂いと希望の灯が両立する。

 同級生を死なせてしまった少年。母と仲違いする少女。娘夫婦に追い出された老人。家族に疎んじられる不良青年。居場所のない4人が、象のいる街に向かって旅する。

 自然光を利用して、じっくりととらえた映像には、叙事詩の味わいがある。

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