物語と小説


村上 そういう物語の「善性」の根拠は何かというと、要するに歴史の重みなんです。もう何万年も前から人が洞窟の中で語り継いできた物語、神話、そういうものが僕らの中にいまだに継続してあるわけです。それが善き物語の土壌であり、基盤であり、健全な重みになっている。僕らは、それを信用しなくちゃいけない。(川上未映子村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』新潮社)

 物語が根底にある小説ならば、後世にも残るだろう。

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