小説の語り


柴崎 政治とか社会の状況が語られるときって、特に目立つ場では同じようなロジックでばかり語られやすいですよね。それとは何か違うもの、違う回路や尺度、考え方を持ち込んだり、穴を開けるとか別の場所を開くことができるのが小説の醍醐味だと私も思います。
 現状の追認、後追いではない言葉、リアリティを感じられるなにかを、書くことができれば、と思っています」(対談:田中慎弥柴崎友香『「時代」を引きずり込んで書くということ』―『すばる』3月号)

 小説だからこそできる語り方がある。

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