2016-10-14 したたかな作家 政治的なタブーは、それが「視覚的に楽しめる」ようなものに、つまり、エンターテインメントに転化されたとき、はじめて最終的に、政治的に、解除されるのである。(加藤典洋「シン・ゴジラ論」―――『新潮』10月号) エンターテインメントならではの切り口。自衛隊やメディアに利用されつつ、利用するポジション。 作家としてのしたたかな姿勢が、時代の制約を突破するのだ。