大人の功罪


『ココリコ坂から』(日本、宮崎吾朗)での少年少女も、大人の手助けで望みを果たせる。血縁関係が心配された二人の恋は無事に決着するし、文化部の建物も維持できるのだ。
 若者が自由を謳歌できるのも、信頼できる大人が配慮してこそという構図が浮き彫りにされている。裏返せば、大人が社会を壊してしまえば、若者の将来は消失する。朝鮮特需の時代は、希望の実現であり、不安の芽生えたときでもあった。

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