深い人物

海よりもまだ深く』(日本、是枝裕和)は、ダメ男にも、母や元妻など周辺の人物にも、いかにも共感を呼ぶような妥協的要素を与えられてはいない。だからこそ、彼らの存在は、いっそうリアルであり、決していい印象を与えないのに、親しみを与えるのである。

 作り手の覚悟が感じられるタイトルだ。

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