ギャグとアート

 旧作の批評、既成アニメのパロディー……。
 何でもありの六つ子アニメ『おそ松さん』(テレビ東京藤田陽一)は、原作者・赤塚不二夫の冒険的なギャグ精神を踏襲しつつ、センスのいいデザインで魅了する。
 次にどんなスタイルになるのか、予測できないスリルがある。
 あまりに濃密な作りは、深夜枠だからこそ、受け入れやすいトーン。エンディングのおでん映像さながらに、汁と辛みがしみこんだアートだ。

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