昔あったこと、今あること


 成田空港建設に絡む抵抗は、現在もいまだに続いている。『三里塚に生きる』(日本、大津幸四郎代島治彦)は、運動にかかわった地元農民の今を映す証言録だ。
 土地政策に対するスタンスは住民によって千差万別だが、仲間の自死は、各々に今日までも傷を残している。
 生き続ける者に、遺書は何を伝えたか。
 空港の利用者は、当時の理不尽な政策を忘れるか、あるいは知らないままである。

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