2014-12-09 昔あったこと、今あること 成田空港建設に絡む抵抗は、現在もいまだに続いている。『三里塚に生きる』(日本、大津幸四郎・代島治彦)は、運動にかかわった地元農民の今を映す証言録だ。 土地政策に対するスタンスは住民によって千差万別だが、仲間の自死は、各々に今日までも傷を残している。 生き続ける者に、遺書は何を伝えたか。 空港の利用者は、当時の理不尽な政策を忘れるか、あるいは知らないままである。