荷物を背負っても


 人生の重荷を背負う者たちが、山小屋暮らしを通じて心身をときほぐしていく。
『春を背負って』(日本、木村大作)の物語はシンプルだが、爽快な人間賛歌に嘘くささはない。立山連峰の風景や演出に、ごまかしがないからだ。
 山上生活は危険と向かい合わせだが、それだけに、素直な感情を感じ取れるのだろう。

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