2014-06-20 荷物を背負っても 人生の重荷を背負う者たちが、山小屋暮らしを通じて心身をときほぐしていく。 『春を背負って』(日本、木村大作)の物語はシンプルだが、爽快な人間賛歌に嘘くささはない。立山連峰の風景や演出に、ごまかしがないからだ。 山上生活は危険と向かい合わせだが、それだけに、素直な感情を感じ取れるのだろう。