無差別殺人犯が生まれるまで


『ぼっちゃん』(日本、大森立嗣)の主人公は、秋葉原無差別殺人犯をモデルにしつつ、より強烈な人物になっている。
 孤独で無器用な梶。未来の感じられない派遣労働者だ。負け組とののしられ、ネットの書き込みで憂さを晴らす。
 梶を取り巻く男たちも、睡眠障害者や殺人常習犯など、癖のある者ばかり。
 奇妙な友情で結ばれた彼らの関係が、一人の女の介入で崩れる。
 一組のカップルが生まれ、のけ者にされた梶たち。車で秋葉原へ向かう。
 歩行者を轢き、刺殺するために……。
 

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