越境


 パパ・タラフマラの『島‐island』(森下スタジオCスタジオ)は、ガルシア・マルケスの短編『大きな翼を持った老人』をモチーフにしつつ、翼を男の妄想、彼を見守るのが少女を夢見る老女とし、両者の世界を交差することで、別の物語に仕立てている。
 演劇とダンスはもとより、あらゆる事象の境界線を越えようとしたパパタラ。
 越境には意味があったのか。
 まもなく終止符を迎えるパフォーマンス集団の活動は、境の意味を考えさせる。

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