2011-03-12 危機管理 ヒトヨシ 大噴火がおこったからと言って、どこへ逃げられる。 ノリヘイ そこだ! やっと聞いてくれたか。そこだ! そこなんだ! 問題は。ひとたび噴火すれば、どこへも逃げられない。たとえ逃げて助かったところで、ここは火山の灰だらけ。今よりもっと食えなくなる。ここにも住めなくなる。 (野田秀樹「南へ」――『21世紀を信じてみる戯曲集』新潮社) 危機管理が成り立つのは、安全圏のあることが前提である。