貧しさの哲学


ゲゲゲの女房』(日本、鈴木卓爾)の武良一家は、税務署員も不審に思うほどわずかな収入で暮らしている。
 貸本漫画家しげるの安い原稿料と質屋からの借金が頼り。米でさえもツケ払い。それでも、戦場のように命を取られるわけではない。
 今が苦しく、先もわからない。そんな時代では、金はあるときに使い、今を楽しむというしげるの開き直りも、納得のゆくものだろう。

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