少女の思い出


 自分をだまして児童施設に追いやった父。仲良しになってから養父母のもとへ去る仲間。
『冬の小鳥』(韓国・フランス、ウニー・ルコント)の繊細な少女には、酷な仕打ちだったろう。だが、成長の過程には、こうした裏切りに耐える強さが必要なのである。
 自分を自転車に乗せてくれた父の背中。小鳥を埋めたお墓。養父母に引き取られた彼女は、いつか当時のことを思い出すだろう。
 

アクセスカウンター