どん底に落ちても


 金が乏しく、宿もない。働く気力もない。母と二人で、あちこち借金をしては、住処を転々とし、どんどん弱っていく。
『のけ者』(エマニュエル・ボーヴ、渋谷豊・訳、白水社)は、悲惨な話なのに、なぜか微笑ましい。
 どん底に落ちても、開き直ってしまえば、明るさが見えてくる。

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