死刑の許容

千葉法相発言と各紙報道には「死刑囚の中に冤罪の人がいるのではないか」との視点がない。
       (浅野健一「人権とメディア」『週刊金曜日』5日号)

『BOX 袴田事件 命とは』(日本、高橋伴明)は、袴田巌の死刑判決に加担した主任判事・熊本典道が、冤罪立証に執念を燃やす。
 ずさんな証拠、自白の強要……。警察の捜査に欠陥があっても、一度犯人扱いされると、潔白の証明は、難しい。仮に無実が証明されても、世間の目が完全に晴れることは、ない。
 疑わしきは、罰する。
 死刑の許容には、人間の残酷な心理が働いている。 

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