物語の発掘


 はじめは自分のなかにドラマや物語性はないと思っていたから、何かありそうな場所を選んで、とにかく足もとを黙々と掘っていくしかなかった。それを続けているうちに、足腰が強くなって、物語をより多くより長く引っ張り出せるようになりました。その物語というのは結局のところ、自分の根っこから出てきているものです。
         (「村上春樹インタビュー」『考える人』夏号)

 物語のありかは身近にある。
 だが、発掘には、根気が要る。

アクセスカウンター