老後の幸福

mukuku2010-04-03

 老いれば、記憶が薄れる。身体も変調を来たす。それでも昨今は、寿命が長くなった分、青春期を生き直す時間がある。 
『やさしい嘘と贈り物』(米国、ニコラス・ファクラー)のロバートは、老婦人に恋をし、孤独から解放されたかのような幸福を味わう。偏屈な老人にもかかわらず、周囲の人々も優しい。
 優しさには特別の理由があるのだが、彼にとってはユートピアのような世界が用意されている。

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