2010-02-21 抵抗感 土門拳が広島を撮った写真には、被爆者の生々しい傷が映っている。 この本にもし難点があるとすれば、抵抗感ぬきにはこの本の訴えを人々に伝えることができないということです。しかし、ここで一歩さがって、問題の焦点を見つめ直すと、問題はまた別の形をとります。 抵抗感ぬきに、『ヒロシマ』の真実を見つめることができるだろうか?―ということです。(『土門拳全集10 ヒロシマ』小学館) なにかを伝えるためには、あえて無難さを犠牲にすることもある。