役者としての登場人物

mukuku2009-04-25

 

「Aという人間」のなにかに反応して、これを「書きたい」と思った時、私は「Aという人間」の中に別の人間をはめ込むか、あるいは「別のBという人間」という設定の中に「Aという人間の書きたい部分」をはめ込む。そういうことが「人を描く」だと思っているので、私はそうしてしまう。(橋本治橋本治という考え方』朝日新聞出版)

 小説の登場人物も、役者と同じである。他人を演じているのだ。
 

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