2008-12-24 フィクションの強度 『風のガーデン』(フジテレビ)では、末期がんの父に花嫁姿を見せるために、娘が偽の結婚式を挙げる。 式が茶番であることを父親は見抜いている。それでも、娘や祖父の思いやりが心に響く。 強度の強いフィクションならば、仕掛けが明らかになっても人を興ざめさせることはない。良質のドラマを長年作り続けた倉本聰ならではの自負だろう。