死刑の現実

mukuku2008-10-18

 渡辺源四郎商店『どんとゆけ』(こまばアゴラ劇場)では、被害者の遺族が死刑囚に対面後、自ら死刑に加担する。刑を前にした段階で、もはや遺族には死刑囚の心情が見えず、死刑囚にも、罪への反省とか、遺族に配慮する余裕がない。そして、刑は、きわめて事務的に行なわれる。
 設定こそ架空だが、死刑にまつわる人間の矛盾と制度の限界は、現実である。 
 

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